一目惚れした松本真珠
2017/03/16
最終更新:2015年9月10日
元々ジュエリーとか、アクセサリーとか、宝飾品に興味が全くなかった私。
主人の仕事が宝飾業なので、ジュエリーが身近になったけど、まだまだ興味が沸かない。
婚約指輪も結婚指輪もいらない、欲しいのがあればその時にというタイプ。
松本真珠との出逢い
そんな私が友人とジュエリー&ウォッチ ミムラの展示会へ行った際、松本真珠が展示されてありました。冠婚葬祭で1本は持ってた方がいいかなとは思ってたけど、まだ30過ぎだし、真珠っておばさんがするものよねーって思い込んでた私。
普段、数十万、数百万円のジュエリーを触らせてくれる機会は滅多にないので、展示会では手当たり次第試着をする私。
余談だけど、試着するだけで、女子力上がります!!見るだけではダメね、値段を見ずに試着するのが肝心。
展示ブースを順番に回って松本真珠のベビーピンク色の真珠が付いたリング(下記画像)を着けた時、ビビッときたの。
見て触っただけじゃ、絶対分からなかったこのビビッと感。
いわゆる「一目惚れ」ってヤツ。
私の隣で「いいじゃろ〜」と真珠を自慢するおじさん。
聞くと、松本真珠の社長ー松本慎二社長でした。
「この真珠はね、越物で巻き厚で無調色だからキレイなんよ、アンタ、似合うで〜」と松本社長。
当時は「越物」、「巻き厚」、「無調色」の意味が分からない状態なので、松本社長の話は聞き流しながら、ネックレスやピアスと試着をしまくり、また元に戻って試着をし直したり。
極めつけは、下記画像のグラデーションネックレス。ステキすぎて言葉になりませんって程素晴らしい。
そうそう試着できるものではありません。
その後、年に2回あるミムラの展示会へ行っては松本真珠で試着しまくり、社長が話す「越物」、「巻き厚」、「無調色」の意味が分からないお話を聞き、真珠ってどうやってできるんだっけ??とか思いながら。
そして、チャンス到来!!
主人の仕事で愛媛県宇和島市にある松本真珠の養殖場へ行くことに。
社長自らの運転で船で養殖場へ行き、貝を開けて産まれたての真珠を見せて頂いたり、どのようにして真珠ができるのかを勉強させて頂きました。
松本真珠は真珠をキレイに見せるための加工を早くからやめて、どうしたら自然でキレイな真珠ができるのかを日々研究されていました。
「とにかくね、嘘の真珠は作らん。
僕は無調色(加工しない)
越物(養殖期間が1年以上)
巻き厚が厚い(真珠層を巻くことによって内側から輝きが増す)
キズの少ないキレイな真珠を作り続けるんよ、それが僕の信念だね。」
そう語ってくれた松本社長。ステキすぎて涙が出ちゃう。
※私が一目惚れをしたベビーピンク色の真珠はあの色を出すために、珊瑚を貝の中に入れて養殖した珊瑚パールは特許を取られています。
見る者を吸い込むやわらかなこの照りは、人工的な調色では到底出すことはできません。
松本真珠のサンゴパールの核を成すのは、厳選された天然サンゴ。
海底深くから採られるこの貴重な珊瑚は、菊地珊瑚加工所で匠の技によって真珠核へと変身。
その核を松本真珠の母貝が包み込んで育むのが、当社自慢のサンゴパールです。
手に入れた松本真珠
結婚祝いだと松本社長がプレゼントして下さった珊瑚パールのピアス。
2度目の訪問では大事そうに金庫の中から出して下さった黄金色のパールネックレスとピアスを即買い。
店頭ではピンクかかった白いパールや、グレーっぽいパールがありますが、私はこの黄金色が大のお気に入り。
お店ではこの色はあまり売っていません。
特別なときだけではもったいないので、私は普段使いをしていますが、夏は冷たく、冬は温かい、これにはホント不思議です。
パールをすると、優しい気持ちになり、しかも、優しく見える!!
見せかけは大事ですね(笑)
豚に真珠。
見てる相手を楽しませるブローチ。ジャケットに付けてると必ずかわいい♡と言われます。
信念を込めた真珠ができるまで
①アコヤ貝を育てる
稚貝を購入し、母貝になるまで何度も手入れをして、2,3年かけて育てます。
②核入れ手術
真珠の中心部分となる核と、真珠層を巻く(細胞分裂)細胞を貝の中に入れます。
母貝を台の上に載せ、少し開き、核と細胞を入れます。
ズーム。
薄い膜を数ミリ切って、その中に核と細胞を入れるので、これには高度な技術が必要です。
生き物なので、異物が入ると吐き出しちゃうのもあり、また死んでしまう母貝もいるそうです。
母貝に負担を欠けず、すばやく手術を終わらせて、海に帰します。
入れた細胞が細胞分裂をして、核の周りに真珠層を形成していきます。
③養殖
養殖期間中は赤潮や台風、いろいろな自然災害と闘いながら、何万個とある母貝を毎日洗います。
松本真珠は越物=1年以上養殖したもの、2年、3年養殖したものをお作りになります。
養殖期間が長い分、細胞分裂をするので、真珠層が厚く巻くのです。
④浜揚げ
浜揚げまで短い期間でも3年、長ければ6年です。
その中で松本社長が言われる、キズが少ないキレイな真珠だけ、選りすぐりの真珠だけをお出しになります。
松本真珠
〒798-0094
愛媛県宇和島市蕨横網代(わらびよこあじろ)916-9
[button href="http://matsumotopearl.com/"]公式サイト[/button]
その他:真珠について
ジュエリー&ウォッチ ミムラの愉快な仲間たち過去ラジオ放送より
※リンク先からラジオをお聴きになれます。
いろんなジュエリーを見てきたけど、松本真珠を越える真珠は見たことないし、 私自身、松本真珠以上にビビッとくるジュエリーにはまだ出逢ってません。
次は黄金色に近いカラーのロングネックレスが欲しいな。それには養殖場へ行かなくっちゃ!!