代表ごあいさつ

代表取締役社長 みむらしんじ

  三村真二 [dropcap]わ[/dropcap]が社は大正2年(1913年)に福山のまちで創業を致しまして、本年で百年という区切りの年を迎えることができました。ひとえに本当に永らくのご愛顧をいただきました皆様方のお陰さまでございます。

 

  そこに働く人間にはなかなか思い至らないことではありますが、お客様からお祝いをいただく度に襟を正さなくてはという身の引き締まる思い出あります。

 

  [dropcap]豪[/dropcap](ごう)という字は、「髪の毛のほどのほんのわずか」という意味でありますが、百年間にその歴史をつむぐ者が、その「豪(ごう)」ほどのわずかの違いを誤って重ね続けていけば、少しばかりがどんどん理念としては大きく離れていくのです。

 

  その一つに、創業者・三村彦一は「三方よし」という言葉を折りにふれ口にしておりましたが、それはやがてミムラの「創業理念」として大事にいただくことになりました。「買い手と売り手の喜びが釣り合うこと。そしてそれに関わるお取引先様も幸せになること」がその精神でございます。果たして、創業者・彦一は草場の影でなんと言っておりますでしょうか。

 

  [dropcap]私[/dropcap]たちは百年という華やかさばかりに目を取られて、喜んでしまいがちです。これからの責任は今の私たちに大きくのしかかってくるのだという自覚はあるのだろうか、ということです。もうさらに百年、お客様にご贔屓にしていただける大切なものは何でありましょうか。

 

 

 代表ごあいさつ 「過去に感謝、未来に責任」。

 

 

  これが百周年を迎えるにあたり、社長として社員に特に胸に秘めて欲しいという想いでございます。

 

  [dropcap]百[/dropcap]周年という慶びはいただくものでなく、私たちが創り上げてお見せするものだという気概を、皆様方にもお伝えをさせていただき、社員一同お約束と御礼の言葉に代えさせていただきたいと思います。

 

感謝。
ジュエリー&ウォッチ ミムラ
代表取締役社長 三村真二 拝